ちょっと前に先先代のジェル君(シェルティ)を亡くし、沈み込んでいた我が家。犬が床を歩く幻聴が聞こえる...犬のいない生活は耐えられぬと、泣き腫らした目で「愛犬の友」をめくって見つけた子犬情報。私と姉とでなけなしの貯金をもって、勝手に話を決めてきてしまった。
当時は保護犬のことも知らず、ネットもまだ普及しておらず、犬を飼いたいとなればペットショップかこうして雑誌でブリーダーを探すしかなかった。レトリーバーと暮らしてみたいという気持ちもあったし、「心をこめて...」というくだりがささったのだろうな。青線が引いてある。
お母さん犬のユパさま(♀だけど、fromナウシカ) |
なんで格安だったかというと、この方はプロではなく個人で繁殖させていたから。家庭犬の去勢避妊の意識が高くなってきた昨今では二の足を踏んでしまうかも しれないが、この時はプロブリーダーに関する知識もなくて、プロだと犬が商品のように扱われているような気がしてしまい(今にしてみれば、まったくお門違いの誤解だ)逆に個人の ところで大切に育てられている子犬が良いような気がしたのだった。
2か月の時に会いに行って決めて、3か月目にお迎えに行ったような。アレ、2か月でお迎えだったかな? さすがに19年前で記憶がアヤウイ。
もう一頭の同居犬がシェルティだったのも、背中を押したかも |
飼い主さんは母犬のユパさまを愛するあまり、子どもを取りたかったらしい。こうしてみるとユパさまはガイド系。父犬はイギリスのチャンピオン犬のチョコラブだったから、もしかしたらフィールド系だったかもしれない。
同居犬シェルティは、ラブの子犬たちのハイパーさにやられて子守り疲れをおこしていたが、とても面倒見がよさそうだった。
勝手に話を決めてくるな! もう犬は飼わんのじゃ!と怒っていた父親だが、ぶつぶつ言いながら車を出してくれて一緒にお迎え。確信犯とはいえひどい娘たちだわ、ほんと。ありがたや、両親。
そんなことはお構いなしに、はしゃいで飛びつき、腕をかじろうとするオーディン。「ほんとにこんな大きい犬を家で飼うのかよー」Σ( ̄□ ̄;) とたじろぎつつ、つい可愛がってしまう父であった。(*1)
んぐんぐ |
んぐんぐんぐ |
おかあさんが立っても、んぐんぐ |
生まれた頭数が少なくてミルクをたっぷりもらっていたせいもあったのか、ぷっくぷくに育っていて3か月で体重は10kgを超えていた。さすがに初日は心細そうな顔。この後しばらく夜泣きに悩まされて姉と順番にケージの横で添い寝したり。
元気でよろしい |
ラブラドール本を買って、熟読中 |
この頃のラブって、まるまるとして寝ていると違う生き物のよう。目が大きくて、顔のシワシワが余ってマスチフか般若のような顔をしていたオーディン。
遊び疲れると、どこででも寝てしまう |
「子犬を選ぶときは顔のつぶれたのがいいんだぞ」(*2) と先先代のシェルティの実家で言われたのがうちの家族には妙に強烈にすりこまれていて、今はへちゃむくれだけどきっとかっこよくなるに違いない!とみんなで思ったものだ。
あ、起きた |
子犬のときから、お膝が大好きだったね。
懐かしき、愛しき写真たち。続きはまた次回。
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*1. 父は昭和な男なので、ジェル君の時も家の中で飼うのには反対していたものの、犬は家の中じゃないと!の一点張りの娘たちに押し切られた。そしてとても可愛がった。
*2. そのココロは、鼻づらがシュッと長いキレイな子犬は、大きくなると鼻づらがとがりすぎるに違いない、というものらしい。100%ではないが、人間でもたまにありますよねそういうこと。
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出会いの始まりである雑誌の画像があるなんてオーディンさんを迎えられたことの幸せが伝わります。そして、母様がユパさまだなんて何て素敵な名付けでせう��
返信削除お父様、このカワユイ姿を見ていたら「外飼いだなんてとんでもない」と主義の変更には時間はかからなかったでしょうねぇ。天国なんて信じない私ですがワンコ達のために楽しく素敵な場所があればいいなぁ!あってください!と思ってます。
MAHAっちょさん、ありがとうございますー☆
削除へへへ、旅立った後に古い写真を見ていたら、はさんでいた雑誌の切り抜きがハラリと出てきたのですよ。すっかり忘れておったーという感じです(笑)
この後オーディンはラブパワー全開で家の中のあらゆるものを齧りつくし、シニアになるまで父の嘆きは続いたのでした。でも溺愛していましたけどねっ(^-^)/ 私も無神論者なので天国信じてないのですが、MAHAっちょさんにこの詩を贈りたいですー(長くてごめんなさい) 「私は行かない」 -- ラブを"ワンコ"に置き換えて、いつも読んでいます☆
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天国にラブラドール・レトリーバー用の場所があるのなら
(あるはずである。でないと私は行かない)
そこは真ん中にきっちりと小川が流れていなければならない。
跳ねたり水をかけたりする細い砂洲のある小川。
土手から真っ逆さまに突っ込む時の深い場所も持つ小川。
犬たちが岸に持ち帰れる細い小枝がたくさん浮いている小川。
ジャコウネズミたちが堀った穴があちこちある小川。
緑のアオサギと森鴨が住む小川。
走る、泳ぐそして飛ぶ。
いつも私たちを驚かせてくれるいろいろな顔をもった小川。
犬と男を悪魔でさえも逃げ出すくらい震え上がらせる冷たい小川。
泥んこになる良い場所か、陽の当たる場所がある小川。
あるいは両方。
I Won't Go - Gene Hill
こんなワクワクな場所があるならば、どうしているだろう?寂しくないかな?寒くないかな?だなんて涙で思い出すのではなく、微笑みながら思い出すことができますねぇ。
返信削除素敵な詩をありがとうございます。
えへへ、読んでくださってありがとう。ですよね、そんな場所で犬たちがワラワラと遊びまくっている姿を想像して楽しんでします。
削除セターだったらずっとサギと鴨を追いかけまわしているに決まっている。間違いない~。橋のふもとで待っているより、遊びほうけていておくれよ~と思ったりしています☆