11.18.2014

雉キジきじ

朝ご飯を食べようとした夫が一言。「なんなの、コレ?」

大きさ比較でコップを置いてみたよ


「雉ダミーです」(朝ご飯ではナイ)

実猟でうまく回収ができるようになるための訓練アイテムで、宿題用にとジョンが貸してくれた。きれいになめされた雄雉の皮がゴムバンドでダミーに巻いてある。



ヘボ写真だからアレだけど、ほんとは羽がすごくキレイ

先週のドッグトレーニングクラスからの宿題なのだ。お題は、キャスカに見せて嗅がせて隠す。いきなり与えて好きなようにさせるのではなくて(たぶんボロボロにしちゃうだろうし)、まずは欲出しということなんだろうな。いずれはピックアップできるようになって、臭いを覚えて捜索!ができるようになるかな?

ほんとうは猟やFTができたらいいんだろうけどねえ。ガンシャイだし、もろもろの社会化不足を踏まえて客観的に考えたら彼女にはキャパオーバーだろう。リトレーニングを楽しくゆっくり続けるなら、いろんな要素を取り入れながらのガンドッグレトリーブが今は一番合ってるんだろうな~と思う。


やっぱり鳥要素も入れてあげたい!と思ったきっかけは、先日のクラスで本物の雉が登場したから(※生きてない)。フレッシュなのが手に入ったらしく、私も見るのは初めて。犬たちはもちろん大興奮だったけれど、私も負けずに興奮してしまった。


ジョンは若いころに実際に猟もしていたとかで、雉扱い(?)は手慣れたもの。そしてさすが本職のレトリーバーたち! 本物の雉に触れるのは初めての犬たちも何頭かいて、最初はとまどっていたもののあっというまに求められていることを理解して運搬しはじめた。


だってガンドッグだもん!


興奮しすぎて少し雉を振ってしまったり運びきれずに落としてしまう犬もいたけれど、おおかたの犬たちは絶妙の咥え加減。食いちぎるなんてことはしないのね。こういうのを見るたびに、犬種って本能ってすごいなあと感動しちゃう。ブリーディングしてきた人たちの情熱というか、執念もすごい。同じガンドッグでも、ポインティングドッグ(セター・ポインター)とレトリーバーのこの差はいっそすがすがしいほど。

フィールド系ラブには負けてらんないわヨと、カーラもやる気満々。レトリーブ命!の元気なフラットコーテッドのお嬢さん、5歳。




ちょっと手ほどきを受けて雉をじゅうぶんに確認したら、あっというまにいつものダミーのように咥えて運搬。上級者ならではの、さすがの応用力。羽が口につ くのがちょっとイヤだったみたいで、意欲はすごいんだけど運搬し終わるたびに「もー、なんなのよー」という顔でペッペッとしていたのが可愛かった。



上級者組が全員じょうずにレトリーブできたところでこの日は終了。たぶん咥えられないだろうという判断で、レトリーブ初心者のキャスカは臭いだけ嗅がせてもらった。でも、大興奮でついばもうとするに違いないという私の予想は外れて、キャスカは意外と及び腰だった。

臭いはしつこく追っていたし、雉が置かれていた場所も後から丹念に残臭をとっていたんだけれど。うーむ、どういう心理なんだろうか。




この日はもう黒犬祭り状態。ラブ6頭(うち5頭がフィールド系)にフラット1頭の計7黒犬たちが、レッスンが終わってもジョンの持つ雉にシッポブンブン、ワラワラ。


雉よ、南無。ありがとうね。


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6 件のコメント:

  1. ジョンの ジョンの帽子が
    しゅぺーる ;-D

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    1. 匿名さん、かわいいでしょ☆
      戦没者記念日が近かったから、レッドポピー(シンボルフラワー)のフェルトブローチを着けていたの。ポピーの由来について、よろしかったらのリンクはこちら~
      http://en.wikipedia.org/wiki/In_Flanders_Fields

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  2. ぷぷっ。私これが食卓にポンとあったら「ん?昨日何か悪いことしたっけか」と思っちゃいますね。
    雉って美しいですねぇ。マハロがお世話になっている動物病院へ行く途中、道路を横切る青い鳥に遭遇して「センセー!!孔雀がいました!!赤ちゃん孔雀がいました!!」と報告したところ「オス雉です」と笑われた事を思い出してしまいましたよ(汗

    及び腰のキャスカさん♪可愛いですねぇ。驚いた?戸惑った?回を重ねると本能がムクムクと来ちゃうかもしれませんねぇ。以前レトリーバーのレトリーブを特集したTVを観ていると、池から獲物を回収しご主人に渡すまで体をブルブルしてませんでした。獲物に傷をつけないために咥えている時ブルブルは禁止なんですね。もう感激というか、あれどーやって訓練するんでしょう!?

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    1. MAHAっちょさん、コメントありがとうございます☆
      そんなご近所に雉が出るんですねー。いいな! 羽、ほんとにキレイです。頭のところの緑青色?なんてメタリックカラーで。キャスカの及び腰、なんでしょうねえ。でも森散歩しているとけっこう動物の死体に遭遇することもあって(野ウサギとか野モグラとか)、毎回キャスカはおずおず確認しては「イヤーン」みたいな感じでよけていくんですよ。生きてないとその気にならない?? 狂喜乱舞して振り回したりゴロスリしたりする犬はよく見るんですが。マハロちゃまはどんな反応なのかしらん(^^)

      そうそう、ブルブルはNGなのです。もちろん犬によっていろいろだと思いますが、考えられるパターンとしては1. レトリーブ訓練時からダミー(回収物)はソフトに咥えて振り回さないことを教えると、自然にブルブルしなくなる 2. 回収運搬意欲がとても高い犬は、いちど咥えたら少しでも早く持ち帰ることを最優先するので、特に教えていなくても自発的にブルブルが後からになる 3. 「シェイク」のコマンドを教えておく。たとえばシャンプーの時にブルブルしそうになったら止めて、OKのタイミングでシェイク!→できたらほめる みたいな感じでしょうかー。

      以前記事にしたぶぅちゃんはシェイクできるので、川に入ってあがってきたときもオーナーさんはじゅうぶんな距離を取ってから「シェイク!」と声をかけています。そうすると得意そうな顔で思いっきりブルブルするんですよね、可愛いったら♪ え、キャスカ? もちろん出来ません(教えてないともいう)。泥水まみれで「ギャー、こっち来るなー」と言っても、そういう時に限って足元まで来てブルブルするんですよね~(笑)

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  3. ブルブルせずにお渡しの技。なるほど!!そのコそのコのきっかけをきちんと見て誘導してあげるのですね。マハロはシャンプーの時魂抜けて固まってるので撫でながら「ブルしんさい」と言うまでブルしないんです。でも外ではムリー。ぶぅちゃん素敵。

    野ウサギも凄いですが野モグラは更に凄いですねぇ。初めてマハロと山登り、細い尾根を歩いているとススキ林の中に雉がいて制御不能になりました(滝汗 でもその時、道に迷って引き返している最中だったので制御不能のことより陽が暮れるまでに駐車場に辿り着くことができるか?!の方が心配でした(冷汗
    今でもやはり反応するので”首チェック”&”シッ!!”が必要です。

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    1. MAHAっちょさん、「ブルしんさい」って可愛すぎる☆
      おうちで出来るのなら、外でも最初は水からあがってきてブルしそうになったら「あ゛あ゛あ゛」とかで止めて「ブルしんさい」コマンドでOK出し...ってゆうのを続けたらマハロちゃまならすぐ出来るようになるかも? ;-)

      おー、やっぱり雉ともなるとMAHAっちょさんでも手こずりますか。本能がメラメラしちゃうのでしょうねえ(汗) キャスカの制御もまだまだ先が長く、昨日はレッスンで投げられたダミーにいつもより勢いよく駆けていくのでヨッシャ♪と思ったら通り過ぎて走っていきまして... ちょうどダミーの数十メートル向こうへカササギが降り立ったのですよ(涙) その後、戻ってきただけでレッスン仲間にエライエライと褒められた犬と飼い主です。

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