鹿角ガリゴリ、クロスステッチと櫻の園的思い出

ロンドンはどんどん冬に向かい、日の出7時半、日の入り16時。お日さんが空に出ている時間は8時間半とただでさえ貴重なのに、週末は間断なく氷雨が降り続いてドヨーン。住宅地のチョロっと散歩でごまかしていたら、かなりぶうたれてきたので先日買ったコレを試す。

鹿角だよ

庭は奥に向かって傾斜しているので、まとまった雨が降ると通路に水がたまってしまう。 庭の土もやはり粘土質に近いので水はけが悪く、見た目は青々とした芝生も上を歩くと水がしみ出してくるのだった。

初めての鹿角に興奮。攻略法を思いあぐねるキャスカ。こっちから攻めるか、イヤあっちからか？と、しばしいろんな方向からガーリゴリガーリゴリ．．．

なのに、根性ナシなので、

5分もたたずに飽きやがった、、、、、(￣□￣;)

歯石落としにも良いということで、淡い期待をして買ったんだけれどやっぱりダメだったか。もったいないから誰か齧りっ子にもらってもらおうかなあ。


この後もさらに雨は降り続き、小雨になったかと思うと横殴りになったりと読みにくい。室内レトリーブやおやつ探せゲームなどで遊んだが、ウォーキングが足りなくて私までどうも調子がモヤモヤ。


でもモヤモヤの理由は雨をいいことに調子に乗って3時間以上もこれで遊んでいたからかも。仕事を辞めて以来無縁だった肩こりが復活しそう。

セターのステッチにチャレンジする前に練習してみようと注文したキットが届いたのだ。というか、3時間以上やってこれしか進まないことに軽くショック (-"-)　　手刺繍のストールやクッションの値段が高いことを、はげしく納得する。


ちくちくと刺しながら中学校の事を思い出す。ミッション系の女子校で、入学して最初の家庭科の課題は聖書と讃美歌のカバーをクロスステッチで作るというユニークなものだった。自分で図案を選んで刺し、イニシャルを入れたそれぞれのオリジナルカバーを付けて卒業まで6年間使い続ける。

ウィリアム・モリスのStrawaberry Thiefとか

Forest ものとか

こうやって言葉にするとなんだか『櫻の園』的きらめき情景が目に浮かび、小説のネタにでもなりそうな雰囲気だが、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、中学一年にし て難しい図案を上手に丁寧に刺す子もいれば、とにかく簡単な図案を選びエイヤで刺す子もいて、手先が不器用な私は当然後者であった。

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クロスステッチは根気がいるので途中でかなり飽きた記憶があるけれど、できあがったカバーはとても丈夫で6年間ほつれることもなかった覚えがある。

子どもの時はぜんぜん楽しいと思えなくても、大人になると良さがわかることもあるのだな～。少しずつ刺し進めて、少しずつ絵になっていくプチ喜びにすっかりはまってしまった。

ヴィクトリア期のデザインは見てるだけでもウットリ

週末のあいだに私の小プロジェクトはここまで到達。チャートを読むのに不慣れだったり刺し目を間違えたりで、進みはとてもゆっくり。たぶん6時間以上かかっていて、夫には「ドット絵職人だな」と言われる。点描もクロスステッチもドット絵も、根っこは同じだものね。マインドは一緒かも。

で、ここまでやってハタと気づく。このキットの使用色は18色。先日のセターは6色。ひょっとしていきなりセターにチャレンジしても、これよりよっぽど簡単だったのではなかろうか．．．？




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