さて、去年最後のクラスではお楽しみ的なタイム競争があったのでした。30mくらいのシンプルなシングルマーキングで、ハンドラーのゴーサインから犬がダミーをピックアップ→持って帰って完全に停止 までの時間を競争するというもの。ガンドッグのワーキングテストやトライアルと異なり犬種を問わず気軽に楽しめるこの種のミニゲームは、こちらでは「スカリー(Scurry)」と呼ばれている(※1)。 X-Fileじゃないよ。
カーラちゃん |
旺盛なレトリーブ欲とパーペキなチームワーク、効率的な回収といえば、本命はカーラちゃん(フラット♀) なんだけどこの日はお休みだったので、若さゆえに勢いあまることは多くとも(戻った時に、止まれない)スピードNo.1 のウェズリー(フィールドラブ♂)か?
ウェズリー |
と思いきや、やっぱり戻ってきた時にピタっと停止できず。まだまだはっちゃけたお年頃の黒いゴムボールのようなかわいいウェズリー。2位になったのは、年の功の勝利か、指示への正確な反応No.1のインカ(ラブ♂)で記録は9秒。
得意げなインカ |
飼い主さんとの阿吽の呼吸がすばらしくて、穏やかだけどトレーニングの時ははじけてて、とってもラブらしいラブだねえ。2位に甘んじたのは、送り出しのあとに一度止まって飼い主さんを振り返ってしまい時間をロスしたから。「こんな簡単なレトリーブじゃないよね!? 方向チェンジ、する??」って顔だった。デキル男の気遣いか。
ウェズリーの視線の先に、ダッシュするモーリー |
1位は私的穴馬のモーリー(ラブラドゥードル♂)だったのでした。記録は8秒。とにかくテンションが高くて天真爛漫で、スピードは伸び盛りだけど停止ができない、まだ1才そこそこのびょんびょんソーセージ君です。ちなみにラブラドゥードルはイギリスで人気が高まっているらしく、ちょくちょく見かけます。
インカと一緒に写真を撮っていい?とお願いしたら連れてこようとしてくれたんだけど、ロゼッタを付けてもらったら「ひゃっほー」スイッチが入ってしまったらしく、ダッシュして一瞬で首のロゼッタを食いちぎって跳ねまわっていた。飼い主さんの「あ゛あ゛あ゛~~(涙)」が響き、記念写真断念。叱られてもまったくメゲないモーリーであった。やんちゃな君が、好きだ。
そいで、意外とイイ線行くかも~と根拠なく楽観的に送り出したキャスカは、13秒で7頭中7位のビリだった。
スピードは負けてないし停止もなかなかグッドなんだけど(←親バーカ)、ダミーをね、まだうまく咥えられずポテポテと落としてしまうのですわ。
秋ごろの写真 |
でもじっくり時間をかけて教えたからか、落としてもあきらめずに拾いなおして、ウンセウンセッと一生懸命持って帰るのがなんともかわいい。ソフトバイトなこともあって、ついこのあいだまではダミーが濡れていたり泥がついていたりすると「イヤーン」という感じで咥えられず。「お嬢様かっ」とツッコミをいれているうちに、最近できるようになってドヤ顔もしてくれる。
そもそも咥える位置がビミョー |
今年の課題は、レトリーブ遊びをもっと好きになってもらって → しっかり咥えて維持できるようになること。
5月から通い始めたクラス。最初の数回は、新しい場所と犬たちとに大興奮。距離をとってリードを固定して、ほとんどの時間を落ち着かせることに使って見学もままならず... グループレッスンはまだ時期尚早だったかなあ、他の人に申し訳ないなあ、、と凹みつつも、トレーナーさんもクラスメイトも本当に優しくて、励まし上手で、おかげで楽しく続けられた。
順位はおいといて、8か月でスカリーがそれらしくできるようになったんだーと振り返ると、しみじみ嬉しいものです。
もともとはオモチャにもボールにもまったく興味のなかったキャスカ。いちばん彼女が好きなのはハンティングというのはわかっているし、レトリーブをがんばって教えてもキャスカ自身は楽しいのだろうか?? と、考えこんでしまったこともたくさん。
こんにちは!
返信削除日本は成人の日の連休明け、休みを満喫し過ぎて私ももなかも疲れ(笑)、
やっと普通の日になった今日はお昼寝を楽しみました(笑)
キャスカちゃん、レトリーブできるのがスゴいです!
もなか、ボール大好き。砂だんごになってても大好き。
走るのも早い。
でも、ボールをくわえて、戻ることはなく、どこかへ走って行ってしまいます…(((^^;)
外ではおやつには全く興味なし、どうやって教えようか、考え中です。
キャスカちゃんとtomomitさんを見習って、
できることからコツコツ、がんばりま~す!
もなかママさん、コメントありがとうございます☆
削除そうか、日本は連休でしたねー。里山に海にと素敵な休日だったようでなによりです(^^)
キャスカのレトリーブ道はかれこれ1年半ほどかかってここまで到達(^^;) なにしろ遊ぶことを知らなかった犬だったので、長い山道です。初めは家の中でボールに興味を持ってもらうことからでした。楽しさを演出している私をシレ~ッとソファの上から眺めていたキャスカでしたが、だんだん一緒に遊んでくれるようになりました。
もなかちゃん、ボールが大好き!な時点ですでに山道8合目まで来ていると思いますよ! まずは刺激の少ない室内で、のんびり「持って帰る」ことを教えるといいのかなあ。「家の中でできないことは、外でもできない」と、日本の師匠の名言です。オヤツはキャスカも外ではまったく興味ありませんでしたが、家の中→慣れた場所、とだんだんトレーニングの場所を広げていくにつれてコミュニケーションが取れ、オヤツも食べられるようになりました。オヤツは使っても使わなくても良いと個人的には思っているので、ボールがご褒美になるなら(それってスゴイことです)ボールでも良いですね~。
まっ、でも森や新しいフィールドではいまだにダミー・オヤツともにアウトオブ眼中でセルフハンティングでして。ここもこれからコツコツです(^^ゞ
以前のトレーニングも拝見していて、猟犬学校とばかり思っていました。
返信削除スカリーって言うんですね。殆どの犬に猟犬の血は入っているので、こういう訓練は
効果がありそうですし、犬にとっても飲み込み易そうですね。
咥える作業って結構デリケートで、ここの学校でも、始めはダミー持参可でした。
それでも、ダミーがどうしても運べない子がいて、何でもいいから、いつも家の訓練で
運んでいるものを持ってきてください!と先生に言われ、ある飼い主さん、
絨毯を持ってきておりました。。。絨毯を咥えて走るワイマラーナ。。。
みんなで笑いを堪えるのに苦労しました。
レトリーブ作業はうちも苦労しました。訓練では、忍耐勝負なところがあると思いませんか?
でも、フィールドで、前にこちらに載せられていた雉のダミーなんかを使って、
探す訓練と同時に行うと、ウチの場合、意外とうまくいったり。でも、それは言い訳でしかなく、、
咥えるだけの練習も家の中で毎日やりました。好きな縫いぐるみから始め、徐々に難しく。
tomomitさんのおっしゃる通り、これは本当にコツコツ取り組むしかない訓練だと思います。
ワーカホリックな猟犬は、何でも、新しい ”あ、そうか!”な瞬間が大好きなので、キャスカちゃんにも
その瞬間がすぐに訪れますよー!
akaさん、いらっしゃいませー☆
削除猟犬学校、あったら絶対行ってみたいのですがこちらでは聞いたこともなく...(涙) akaさんの記事で初めてそんなものがあるんだーと知ったのですよ。
いま行っているクラスは正式(?)には「ガンドッグレトリーブ」です。集まる犬はキャスカ(Eセター)とGSP君のPointing Dog2頭を除けばみんなレトリーバー。良い意味でとてもゆるくて、トライアルやワーキングテストにも出ているレベルから、キャスカのような経験の浅い犬までが参加しています。スカリーはタイム競争のミニゲームといった感じで、普段はオビディエンスの基本からレトリーブのバリエーションをいろいろと習っているのですよー。
絨毯ワイマラナー!! 堪えれずに笑ってしまいました。家で絨毯レトリーブしているんかい!(笑) ほんと、咥える・運ぶって本当にデリケートですよね。先代がラブだったので「教え」たことがなくって(次から次に、勝手になんでも運んできました...)、最初は途方に暮れてしまいました。たぶんakaさんの訓練の歴史を今まさになぞっている感じです。柔らかいボールから始めて、フルサイズのダミーをようやく咥えられるようになったのはイギリスに来てからでした(^-^)/
はぁい。”あ、そうか!”のドヤ顔を楽しみに、焦らずコツコツがんばりまーす。忍耐、平常心、、ほんとに人の修行ですねえ。よく、鍛えてもらっています(笑)