I love うんこBOX

イギリスが好きです、という人の好きなものって、紅茶だったりパブだったり、ガーデニングだったり美術館だったりと多岐にわたるのだろうと思われる。日本が好きです、という外国人のソレが和食だったりアニメだったり、お寺だったりサムライだったり（？）するように。

今日のゴマ大福

子どもの頃から外国に憧れる傾向は強かった方だと思うのだが、フランス・イタリアといったラテンの国々やアメリカにはあまり魅かれず、なぜかイギリス的なものが好きだった。その対象は主にファンタジーも含む文学だったりロックだったり映画だったり、（実際に接したわけではないけれど）そのメンタリティだったり。

それから風景。森と丘とグラスランドがどこまでも続き、灰色の空と石垣としめった緑に馬と犬。なぜかこの組み合わせが大好き。こちらに来て、旅行でそんな景色を見るたびにフルフルと感涙モード。何度見ても、好きなものは好きなのだ。

今日のご近所

実際に暮らし始めると、さらに「好きだなあ」と思うこまごましたものが増えてきて、「心底イヤだなあ」と思うものは今のところ思いつかない。

で、小確幸ならぬ見るたびに好きだなあと思う今のナンバーワンがコレ。

犬専用うんこBOXである（※犬うんこは英語でDog waste。口語ではかわいらしくPooと言う）。

公園や緑地にはほぼ確実に、フンダンに設置されていて、地域によって赤かったり緑だったり。公園のMAPにはたいていの場合、ご丁寧にBOXの位置も記されている。

左奥にあるのはふつうのゴミ箱で、しっかり分けられている

当たり前のようにあるこのBOXを見るたびに、なんというか、この国で犬が生活に深く深く溶け込んでいるシンボルのような気がして嬉しくなってしまうのだった。かつ、とっても助かるし。とはいえ、ローカルな人々にとってはなじみすぎているあまりなのか、たいしてありがたみもないようで、放置されている犬の落し物はけっこうある（←問題にもなっているようだ）。そして犬の散歩をしている人は手ぶらが大多数。

ベロが長い

溶け込んでるあまり、きっと落ちていてもあんまり気にもしていないんだろうなあ。フリー散歩がほとんどだし、気づかないというのもあるのかも。最初は見つけるたびにアレマアと思っていたけれど、私もあまり気にならなくなってきて今日もウッカリ踏んでしまった次第（もちろんキャスカのはかならず拾ってるけれど）。。

これお昼時なんだけれど、すごく薄暗い

でも犬の健康チェックにはうんこ観察は欠かせないし、そのへんはどう考えてるのかしらん？とちょっと疑問なのだった。

木々もすっかりスカスカになってきて、空がよく見える

ちなみに今日はカボチャ祭り。あれはアメリカの祭りであって、こちらではたいしてメジャーではないだろうとタカをくくっていたら（だって散歩中に見たカボチャもあんな感じだったし）、夕方から「お菓子よこせー悪戯すっど！」のノック多数。ばらまき用のお菓子はもちろん買っていないし、キャスカはセコム発動で騒ぎまくるしで面倒くさくなり「ここはイギリス、私は日本人」と割り切ってまるっと無視しきった。子どもたちよ、スマン。来年は何か考えておこう。




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