ローマと犬のトレーニングは．．．

雨のち曇り、晴れのち雨のち、曇りのち雨（→ ループ続く）という、実にブリティッシュ・ウェザーなこの空模様を「全部のせ」と勝手に呼んでいます。そうするとアラ不思議。すべての要素・状態を詰め込んだ、欲張りさんも大満足～な気配がしてきて、気持ちもあがるというもの．．．か？

ツユダク雨だろうと関係ねぇ！ とばかりに以前はアホのように庭に出ていったけれど、勝手口から外をのぞいて、雨が強いと「ありゃー」という顔で諦めるようになったキャスカ。もしくは、出てもすぐに戻ってくる。動物としてフツウの感覚をつかんできたのね．．．と、たったこれだけのことで嬉しくなる私なのだった。「おりこうね～ かしこいね～」なんて褒めちゃったり。



お散歩となれば、雨でもなんでも変わらずハイパールンルン。

されど今日はあまりにも天気が読めないので、午前は住宅地散歩にした。日本に帰国後、どこに住むことになるかわからない我が家。今のように、毎日森やフィールドへ連れていってあげられるかはわからないし（心底、そうしたいけれど）、環境はおろか、急な散歩スタイルの変化にすんなり順応できるほどキャスカのキャパシティは広くない。その時のストレスを少しでも小さくできたらなあという気持ちもあるし、苦手克服のためにも、住宅地散歩はいまだにコツコツ・トレーニング。

右見て、

そしてお散歩途中。ヨソ見してたキャスカが生ゴミ用の小さなゴミ箱にぶつかってしまい、ぶつかっただけならドジっ娘で終わりなれど、ゴミ箱がパターンと倒れてしまった。恐怖パニック降臨。私も「へ？ 今のなに？」と対応が遅れてしまって、リードはビーン、空中一回転ののちシッチャカメッチャカ。車道にはみ出そうになる一歩手前 で止める。たぶん時間にしたら2秒くらいのことなんだろうけど、昨日と別の種類のヒヤりハッとだった。

左見て、

しばらく待って、ようやく意識がこっちへ

耳の根元の緊張感とヒゲのぺったん具合が、ドキドキ感を物語っています。呼び戻しと同じで、こういう時は声が届かない。その場でゴミ箱馴致をしようかなとも思ったんだけど、人の目もあるし、ヨソんちのゴミ箱だしで、とりあえず少し離れた木の下でSit & Stay。リードは緩く、しかしStayは譲らず。無心で待つことしばし。しっかり落ち着いてからお散歩再開。家に帰るまでには、楽しげな顔が見られるようになった。

ま、成長ポイントとしては、座れるようになるまでの時間、HP回復までの時間が短くなったことでありましょう。もっと私の腕がよければなあ、タイミングとか、引き出しとか．．．と落ち込むこともあるけれど、私は元気です．．．じゃなかった、こんな時は星野先生の教え「ローマと犬のトレーニングは一日にしてならず」を思い起こして、コツコツコツコツーとつぶやくのであった。社会化という名の、ローマなり。


おまけ。

夕方は再びどんより＆小雨。かわいいシンクロ、2枚。


安全に楽しく散歩できること。安全に楽しく走れること。何より好きなこと。セターだから、保護犬だからじゃなくて、キャスカらしい犬生を守れるようにがんばるべ。

  


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